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カテゴリー:鍵の種類・特徴

ディンプルキーの仕組み・構造・新型のU9とは

目次

ディンプルキーは、ピッキングが横行し始めた2000年代前半から開発が進められた鍵の種類です。 今では高いピッキング耐性を持つディンプルキーが、とてもお手頃な価格で販売されています。 ここでは、ディンプルキーの仕組みや構造について詳しくご紹介します。

ディンブルキーの仕組み・構造とは

ディンプルキー

ディンプルキーとは、鍵にディンプル(くぼみ)の付いているタイプの鍵のことです。 そしてディンプルキーは、簡単に言えば「ピンシリンダー錠を複雑にした構造」の鍵です。

ピンシリンダー錠の鍵の特長は、左右どちらかの面にギザギザがついており、他方には何もないことです。

そしてピンシリンダー錠のシリンダー内部には、ピンが平均して6~7本ほど入っています。 ここに、片面がギザギザに加工された鍵を差し込むと、ピンはグッと押し上げられます。

そして、シリンダー内部の「シャーライン」と呼ばれるラインに向けて正しく揃った状態で鍵を回すと開錠できる、という仕組みになっているのです。

構造はこれだけなので、たとえ鍵ではないものを使ったとしても、ピンがシャーラインに対して揃ってしまうと鍵は開く、ということになります。

ピンシリンダーのこの単純な構造を知っていて、かつピッキングに必要な特殊な器具を持っていれば、誰でもピンシリンダー錠はピッキングできてしまうのです。

一方ディンプルキーとは、ピンシリンダーの構造をより複雑化したシリンダーを用いた鍵のことです。

ディンプルシリンダーもピンシリンダーと同じく、鍵を差し込んでシャーラインにピンを合わせて開錠するという基本構造は同じです。

決定的な違いは、シリンダー内部のピンの本数です。 ディンプルキーでは最低でも16本~ほどのピンがあるため、16本のピンを一度に揃えなければ鍵は開かないことになります。 6~7本のピンしかないピンシリンダーと単純に比べてみても、ピッキングの難易度は2~3倍になることが分かりますね。

ちなみにディンプルシリンダー内のピンの数は、鍵のメーカーや鍵のグレードによっても違います。 ピンの本数が多ければ多いほど、ピッキングの難易度も高くなります。 しかしピンの本数に比例して、本体価格や鍵の値段も上がることが多くなっています。

しかしディンプルシリンダーの特長は、単純にピンの数を増やしたことだけではありません。 ディンプルキーのシリンダー内部のピンは「アンチピッキングピン」と呼ばれており、ピッキングのために器具を差し込んでピンを操作しようとしても、絶対に正しい位置に揃わないようになっています。

細かい部品に至るまで万全のピッキング対策を施したものが、ディンプルキーなのです。

ディスクシリンダーと、ディンプルシリンダーの違いとは

ディンプルキー

ピッキングが横行する以前の日本国内では、一般的な鍵として最も広く普及していた鍵は「ディスクシリンダー」と呼ばれるタイプの鍵です。

左右どちらにもギザギザとした溝が彫られている、誰もが一度は目にしたことのあるベーシックな鍵と言えます。 1970年代に生産開始され、画期的な高性能シリンダーとして瞬く間に普及しました。

しかしこのディスクシリンダーは、非常にピッキングに弱いという弱点を持ちます。 ピッキングに慣れた人であれば、数秒~長くても1分程度で開けられてしまう鍵なのです。

2000年代前半、海外からプロの窃盗団が日本にやってきたことで、ディスクシリンダーだらけだった日本の住宅はなすすべなくピッキングの被害に遭ってしまいました。

そこで、ピッキングに強い鍵の必要性が叫ばれたことで、ディンプルキーを始めとするピッキング耐性の高い鍵が多く開発されるようになったのです。 現在では、ほとんどの鍵メーカーがディスクシリンダータイプの鍵の生産を終了しています。

そして登場したディンプルシリンダーを用いたディンプルキーは、日本の鍵業界の革命児となりました。 もちろん、ディンプルキーであっても時間をたっぷりかければピッキングできてしまうこともあります。 しかし、某大手鍵メーカーのあるディンプルキーは、今まで一度もピッキングによって開錠されたことがないという実績を持ちます。

空き巣や泥棒は、5分で開かない鍵はあきらめると言われています。 現在日本国内で流通しているディンプルキーは、その多くが最低でも10分以上の耐ピッキング性能や耐破壊性能を持っています。

ディスクシリンダータイプとディンプルシリンダータイプの決定的な違いは、ピッキングに対する耐性です。

もちろん高性能で高耐性なディンプルシリンダータイプを取りつけるためには、ディスクシリンダータイプの2~4倍ほどの費用がかかります。

しかし旧式のディスクシリンダータイプは、もはや安全な鍵ではありません。 できるだけ早いうちに、ディンプルシリンダータイプの鍵へ交換されることを強くお勧めします。

ディンブルキーは廃止された?

ディンブルキー

高いピッキング性能を持つディンプルキーも、初期に登場したものは開発からそれなりに年数が経過しています。 それにより、登場した当初は先進的であった性能も、現代の社会情勢には不適合と見なされるものが出てきています。

また、鍵違い数の限界を超えたものも現れるようになっています。 そのようなディンプルキーについては、廃止または廃止予定がメーカーから発表されています。

一例として、美和ロック株式会社が開発した初期のディンプルキー「ECシリンダー」シリーズについては、すでに新規物件への製作対応が打ち切られています。

ディンプルキーであることを売りにしている賃貸物件などもありますが、ディンプルキーはディンプルキーでも、古くて性能の低いものでないかどうかを、よく確認する必要があるでしょう。

新型の「シリンダー U9」とは

美和ロックが開発した「MIWA U9」というシリンダー錠は、日本で最も広く普及している鍵とされています。ロータリーディスクタンブラータイプの鍵に分類されます。

MIWA U9には旧型と新型があります。 旧型はキーヘッドが丸みを帯びており、新型はキーヘッドが四角いというのが特徴です。

挿入方向に裏と表があることや、鍵穴が横向きで、アルファベットの「W」のように見える形をしていること、鍵違いは1億5000万通りとされていることなども特徴です。

日本国内で広く使われていた旧型U9ですが、ピッキングの横行した時期になると、ピッキングに対する脆弱さがクローズアップされてしまいました。 そこで耐ピッキング性能を高めて開発されたのが、新型U9です。

新型U9は、安全性に優れたロータリータンブラーに加えてさらに9枚のタンブラーを加えることで、鍵の切込み深さが4段に変化することとなり、防犯性能は旧型と比較して飛躍的に向上しています。

さらに、CP認定錠の基準とされている耐ピッキング性能5分を優に上回る、10分以上の耐ピッキング性能も持っています。 耐ピッキング性能だけでなく、耐破壊性能も3段階のグレードを用意しています。

玄関の鍵には、最も高いグレードのものを。施設や学校など、日頃から人目が多い場所へは低いグレードのものをと、取り付ける場所に応じて耐破壊性能を選ぶことができます。

まとめ

玄関ドア

ディンプルキーは、おおまかに分類すると「ピンシリンダー錠」のひとつです。 しかしディンプルキーは、ピンシリンダー錠よりもたくさんのピンを配置することや、アンチピッキングピンを配置することで、ピッキングへの耐性を段違いに高めた次世代キーとなっています。

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