カテゴリー:鍵が開かない
ある日、鍵穴にゴミ等の異物が詰まってしまってドアが開かなくなるという状況は、想像するだけで不安になりますよね。毎日当たり前に使用しているドアだからこそ、急に開かなくなって家に入れなくなるのは大変困ります。この記事では、鍵穴にゴミなどの異物が入るのはどんな時なのか、異物が入ってしまったらどのように対応すれば良いのかをまとめました。
鍵穴に異物が入るのはどんな時?
普段の生活で鍵穴に異物が入るなんて滅多にないと思われるかもしれません。ですが、鍵穴に異物が入る原因は意外とあります。まず、子どもが砂や小石、木の枝などを興味本位で鍵穴に入れてしまい、取れなくなるケースがあります。
ピンセットなどで取り出せそうなものならばまだ良いのですが、異物が大量に入っていたり、鍵穴の奥の方まで押し込まれている場合は自分で対処するのは難しいでしょう。また、いたずらで接着剤やガムなどを詰められることもあります。
接着剤は鍵穴の差し口も中も固まってしまうのでとても厄介です。また、鍵を回そうとして中で鍵が折れて取り出せなくなってしまうというケースもあります。
鍵穴から異物を取り出すには?シリンダーを傷つけないように注意!
鍵穴の状況を見て、ピンセットなどを利用して異物が取り出せそうだと思っても、鍵穴に何かを差し込むことはおすすめできません。ピンセットをやみくもに鍵穴の中で動かすと、シリンダー内部を傷つけてしまう可能性がありますし、細かい破片などを奥に押し込んでしまうこともあるからです。
基本的に、鍵はシリンダーの奥まで正しく挿入しないと開錠できない仕組みになっているので、シリンダーの奥に異物が少しでも残っていると鍵は回りません。
鍵が奥まで挿入できないとシリンダー内部のタンブラーの位置が整列しないので、依然として施錠状態のままです。
鍵を開けるには、シリンダーの上ピンと下ピンの境目が整列し、シリンダーが回る状態にしなければなりません。
もし異物を除去したのに鍵が奥まで挿入できない、回らないという場合は、シリンダーを分解して、洗浄・組み立てまで行うオーバーホール作業が必要になります。
しかし、接着剤など粘着性のあるものが鍵穴に詰められた場合は、オーバーホール作業を行ってもほとんど元に戻すことは不可能です。
オーバーホール作業をするにも鍵の構造を理解していなければならないので、オーバーホール作業をする自信がない、オーバーホール作業をしても直らないという場合は弊社のような鍵業者に任せた方が安心でしょう。
鍵穴の異物除去でやってはいけない対処法!
鍵穴から異物を除去するときに一番やってはいけないことは、ピンセットなどで異物を強引に引き抜こうとすることです。
鍵穴の奥に異物がある場合は、引き抜こうとしても成功する可能性は低く、反対に奥に押し込んで事態を悪化させてしまうことのほうが多いです。
仮に異物が取れたとしても、無理やり引き抜いたためにシリンダー内部を傷つけてしまうこともあります。
鍵穴の状態をよく見て、鍵穴からはみ出していて無理なく掴めそうな状態でなければ、無理やり引き抜くのは避けましょう。
また、滑りを良くするために油などを入れようとする人もいますが、それも良くありません。
油分やシリコンオイルなどは鍵内部のホコリを固めてしまいシリンダーの動きを悪くさせ、鍵穴が劣化する原因となります。
さらに、接着剤で異物を何かにくっつけることで引き抜こうという人もいますが、うまくいかないことが多いです。
接着剤でくっつく程度の力では引き抜けない場合が多いですし、接着剤が鍵穴の中に垂れてしまうとシリンダーが動かなくなり、直すのが一層大変になってしまいます。
鍵穴の内部は精密で繊細です。鍵の構造を無視して対応するのは状況を悪化させてしまうので、異物を除去したいあまり鍵の内部を傷つけないように注意しましょう。
まとめ
鍵穴に異物が入ってしまったときは、一度弊社のような鍵業者にシリンダー内部の点検を依頼するのがおすすめです。自分で異物が除去できたと思っていても、シリンダーの奥に破片などが残っていることがあります。異物をそのままにして使用し続けると、シリンダー内部が磨耗して鍵が回りづらくなる事態が起こりかねません。鍵穴の異物除去は鍵の構造の理解や技術が必要なので、困った時はいつでも相談してくださいね。
