カードキーは複製可能?合鍵は作れない事が多い?カードキーの特徴

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カテゴリー:鍵の種類・特徴

今やホテルやマンションなどで、よく見かけるようになったカードキー。何かと手軽で扱いやすく、セキュリティ性も高いので、これから賃貸物件を選ぶ方や、自宅の玄関キーの取替えを考えている方にとっては、気になるところかもしれません。

そこで、ここではカードキーの特徴をはじめ、メリットや注意点などについて、普通の鍵と比べながら紹介していきましょう。

そもそもカードキーとはどんなもの?改めて特徴を確認

カードキー

カードキーはその名前の通り、カードタイプの鍵のことです。見た目もキャッシュカードやクレジットカードのように、薄く平べったい形状をしているのが特徴です。通常、カードの中には磁気情報がインプットされており、この情報をドアに設置された端末が読み取ることで、施錠や開錠が可能になります。カードキーには、大きく分けて2つのタイプがあります。

まず1つめは、端末にカードを差し込んだりスライドさせたりするなどして、機械との接触が必要なタイプです。このうち、カードキーが普及し始めた頃に最もよく見られたのが、カードそのものにパンチ穴が空いているタイプのものでしょう。

もちろん現在でも目にすることができますが、このタイプのメリットはアナログ式なのでシンプルで保守管理がしやすく、その上、コストも低く抑えることができるという点です。さらに、磁気タイプのようにスキミングされて、第三者に読み取られる心配もないので、セキュリティ性にも優れます。また、パンチ穴のあるカードの上に、さらにICを搭載したタイプもあります。アナログとデジタルを併用することで、セキュリティ性も抜群です。

そして、今や接触型のカードキーで最もよく目にできるのが、磁気カードやICカードを読み取り端末に差し込むタイプのものです。電子式なので端末へのカード登録がスピーディーであることに加え、製品によっては1台の端末に複数のカードを登録することも可能です。また、カードを一括管理できることから、大勢の従業員が出入りするようなオフィスや店舗などでは、よく見られるタイプです。このタイプの中には、鍵穴の付いた従来のシリンダーキーを使用できるものもあります。防犯性がより高まる上、電子キーに不慣れなお年寄りがいる家庭などでは、シリンダーキーとの使い分けが可能です。

続いて、大きく分けて2つあるカードキータイプのもう1つは、端末にセンサーが内蔵されており、カードキーを近づけるだけで施錠や開錠ができる、非接触式のものです。このタイプは、ちょうど駅の改札ゲートやコンビニのレジで採用されているものをイメージするとよいでしょう。カードキーにICチップが内蔵されているので、ドア部分に接触することなく、スムーズに施錠や開錠が可能です。またカードが1枚あれば、玄関や室内はもちろんポストや宅配ボックスなどにも連動させて、オールマイティに使い回すことができます。

さらに、このタイプではスマートフォンとも連携させることで、それをカードキーのように使用できるものもあります。専用アプリをスマートフォンへダウンロードすれば、画面上で鍵の予約から施錠または開錠までをトータルに実行できます。もちろん本来のカードキーも使用できるため、万が一スマートフォンを紛失しても建物などへ入る際に慌てる必要はありません。このようなカードキーの端末は、ドアそのものに埋め込まれているタイプの他に、後付で設置できるタイプもあります。したがって、普通の鍵からカードキーへ取替えたい場合にもドアや玄関周りを丸ごと改修する必要はなく比較的簡単な工事で設置することができます。

カードキーのメリットとは?

カードキーにおける最大メリットは、何といってもセキュリティに優れていることです。先述したように、カードキーには暗号化された独自の情報がインプットされており、機密性の高いことが特徴です。その情報を格納する方式も、磁気ストライプやICチップ、あるいはRFIDと呼ばれる近距離無線タグまで、多種多様なタイプが存在します。いずれにしても、極めて複雑な構造やシステムなので複製するのが難しく、防犯性に優れているのは確かなことでしょう。

また、基本的にカードキーを複製できるのは、そのキーのメーカーや一部の専門業者に限定されます。そして、カードキーを複製する際にも本人確認が必要になります。このように、カードキーの複製は技術的に難しいだけでなく、制度的にも強いセキュリティが施されています。その上、カードキーの読み取り端末には鍵穴が無く、このことも防犯性を高めていると言えるでしょう。鍵穴からの侵入を許してしまうピッキング被害を心配している方には、まさにカードキーが強い味方になるはずです。

また、セキュリティ以外のカードキーのメリットとして形状が薄く軽いので、とてもスマートに携帯することができることもあげられます。免許証やクレジットカードなどと一緒にお財布へ入れておけるので、普通の鍵で使用するような邪魔なキーホルダーは不要です。さらに、非接触タイプのカードキーの場合には、いちいちドア部分に触れることなく施錠や開錠ができます。荷物を抱えて両手が使えない時や、夜間の暗闇でドアを開けたい時などには、とっても便利で快適です。普通の鍵のように、いちいち荷物を床に下ろしたり、暗闇で鍵穴を探したりしながら、施錠や開錠をする不便さがありません。加えて、身体の不自由な方がいる家庭や施設などでも、この非接触タイプのカードキーは重宝されるでしょう。

この他のメリットとしては、自動で施錠してくれる点も見逃せません。カードキーのように電子タイプのものは、ドアを閉めればそのまま施錠されるものが多くあります。そのため、うっかり鍵をかけ忘れても大丈夫。特に小さい子どものいる家庭では、貴重な鍵を持たせなくても、そのまま習い事や遊びへ行かせることができます。

気軽に乗り換えるべきではない?カードキーのデメリットについて

ここまで述べてきたように、カードキーは、その扱いやすさやセキュリティ性など、様々な面でメリットがあると言えそうです。ただし、そんなカードキーであっても、普段の使用にあたっては幾つかの注意すべき点があります。

まずカードキーは携帯性に優れていますが、キャッシュカードやクレジットカードのように薄く軽いので、紛失しやすいというデメリットがあります。特に、他のカードのようにお財布と一緒に入れておくことができるので、お財布を丸ごと紛失したり盗難されたりした時には、そのダメージはとても大きくなります。

例えば、免許証から住所を割り出されて、そのままカードキーで家に侵入されてしまうことも十分に考えられます。この点、普通の鍵の場合には、お財布とキーケースあるいはキーホルダーは別々に携帯していることが一般的なので、どちらかを紛失したり盗難されたりしてもリスクは分散され、ずっとダメージは低くなります。したがってカードキーを利用することになっても、お財布などには一緒に入れずに、カードキー専用のケースなどに入れて、別々に保管し携帯することが肝心でしょう。

次にカードキーは複製が困難でセキュリティ性に優れますが、その反面、合鍵を作り難いというデメリットがあります。先程のように紛失や盗難をされた場合、直ぐに一般的なホームセンターや合鍵業者などへ駆け込んでも、対応を断られるケースが多々見られます。とは言え、カードキーの複製を請け負う専門業者も確実に存在するので、日頃からトラブルが起きた際の対応を考えて、予め信頼できる専門業者を見つけておくとよいでしょう。このことは、破損や損耗の際でも同じことが言えます。カードキーはその薄さのために、折れたり曲がったりしやすく、破損によるトラブルも十分に考えられます。

また、カードキーの中でも情報を格納してある部分にバーコードや磁気テープを採用しているタイプのものは、使っているうちにだんだんとすり減って、やがて機械が読み取れなくなることもあります。したがって、まずはカードキー選びの時点で破損や損耗のしづらいタイプを選ぶ必要があります。あるいは、1つの読み取り端末で複数のカードキーを登録できるタイプのものであれば、予めスペア用に数枚登録しておくのもリスク回避には有効です。そしてやはり、カードキーの修理や複製のできる専門業者を日頃からピックアップしておくことで、いざという時に慌てる必要もないでしょう。

さらに、カードキーで注意しなければならないのは、オートロックによる鍵の閉じ込めです。カードキーのような電子キーを採用したドアの多くは、一旦ドアから出れば、そのまま自動でロックされる機能が備わっています。もしカードキーを持たないまま、うっかりドアから出てしまうと、再び家に入ることが不可能になってしまいます。特に、それまでシリンダータイプの普通の鍵を使い慣れていた人が、カードキータイプのマンションなどへ引っ越して間もない頃は、鍵の閉じ込めで家へ入れなくなるケースがよくあります。このようなトラブルを防ぐためにも、ドアから入退室する時には、普段から必ずカードキーを携帯しておく習慣を身につけることが重要です。

まとめ

カードキー

以上のように、カードキーには様々なメリットがある反面、注意しなければならない点も幾つか見られます。セキュリティ性や携帯性を重視するならば、確かにカードキーを選択するのが良いようにみえます。

しかしその一方で、紛失や盗難された際のリスク、あるいは鍵開けや合鍵の作成しやすさを考慮するならば、シリンダータイプのような普通の鍵を選んでおく方が無難と言えそうです。

自分のニーズに合ったタイプの鍵を慎重に選択するようにしましょう。

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