ドアクローザーの調整方法。止まらない、閉まらない時の対処法。

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カテゴリー:鍵の種類・特徴

ドアを勢いよく閉めたり途中で離したりしても、静かにゆっくり閉まるのはドアクローザーのおかげです。ドアの上部に取り付けられたドアクローザーを毎日目にしている人でも、その正式名称を知らない人は意外と多いものです。

そんなドアクローザーの調子が悪いとき、自分で調整できることを知っている人はあまり多くないでしょう。ドアクローザーの調整とは、どのように行えばよいのでしょうか。

ドアクローザーの調整が必要なケースとは?

疑問

ドアクローサーの役割は、ドアが閉まるスピードを調整することです。ところが、「ドアがいきなり閉まるようになった」「開けたままにしておけなくなった」というような状態になったなら、調整がうまくいっていない可能性があります。

ドアクローザーが正しく機能しているとき、ドアが閉まっていくスピードは一様ではありません。壁に垂直の位置でドアを離すと、ある程度の角度まではスムーズに閉まっていきますが、閉まる少し前にスピードが落ち、その後やや加速してきちんとドアが枠に収まります。

ドアがスムーズに閉まっていく部分を第一速度区間、スピードが落ちる部分を第二速度区間といいます。第一速度区間は、ドアが閉まるスピードを決める基準となるもので、第二速度区間では、第一速度区間よりもゆっくり閉まるよう調整するのが普通です。

ラッチングアクション

ところが、ドアの閉まるスピードがゆっくり過ぎると、きちんと枠に収まらず、ドアが開いたままになってしまうことがあります。そのため、ドアが閉まる直前でスピードアップし、ドアを強く閉める働きを持たせることがあります。この機能をラッチングアクションと呼んでいます。

ディレードアクション

一方、ドアが閉まりはじめるときの速度を遅くするのが、ディレードアクション機能です。車椅子を利用している人や高齢者などが、安全にドアを通るのに役立ち、荷物の搬入にも便利です。

このように、ドアクローザーを快適に使うためには、ドアの閉まるスピードをそれぞれの速度区間ごとに適切に調整することが重要なのです。

ドアクローザーの持つ調整弁とは

ドアクローザーは大きく3つの部分からなっています。本体と三角板、そしてそれらをつなぐ2本の金属棒(アームとリンク)です。このうち、本体の側面には、ドアが閉まるスピードをコントロールするための調整弁が付いています。

調整弁の数は、ドアクローザーの種類によって違いがあり、通常なら2~3個のねじの頭が確認できるはずです。ただし、旧式のドアクローザーでは1個だけしか調整弁を持たないものもあり、反対に4個以上の調整弁を持つ製品もあります。

この複数の調整弁は、速度区間に対応しています。調整弁の横には数字が刻まれていて、1が第一速度区間の、2が第二速度区間の、3がラッチングアクションの調整弁に対応しているのが一般的です。

4つ目の調整弁があれば、ディレードアクション機能のものです。ドアクローザー本体の側面ではなく、本体上部にラッチングアクションとディレードアクションの調整弁を持つものもあります。

これらの調整弁は、時計回りに回転させると速度が遅くなり、反時計回りに回すと速くなります。まずは第一速度区間を適切に調整してから、それを基準に他の部分を調整していくとスムーズに行えます。

調整弁を回転させるためには、ねじにあった工具を使います。プラスドライバーやマイナスドライバーで調整するタイプのほか、専用の六角レンチを使う調整弁もあります。

ドアクローザーのストップ機能の調整と注意点とは

ドアクローザー

ドアクローザーの機能のうち、ドアを任意の位置に固定するのがストップ機能です。ただし、その調整は調整弁では行えません。ドアクローザーを構成する3つの部分のうち、三角板に取り付けるほうの金属棒をリンクといいます。

ストップ機能は、そのリンクの根元にあるストップカムによって実現しています。ストップカムを固定しているボルトが緩むなどすると、ストップ機能が働かなくなります。製品の違いによって、ストップ機能の調整方法にも違いがあるため、取扱説明書かホームページを確認してから調整すると良いでしょう。

このほかにも、ドアクローザーの調整で注意すべきことがいくつかあります。そのひとつが、調整弁を回転させすぎないことです。ねじの頂点が本体面から飛び出ると、内部の油が漏れてしまうおそれがあります。そのため、調整弁は小刻みに回すことが重要です。

また、経年劣化したドアクローザーの場合、サビなどで調整弁が硬くなっている場合があります。これを力任せに回そうとすると、ねじ山が壊れて動かすのが難しくなってしまいます。

ドアクローザーの調整で、最も大切なのはケガのないようにすることです。調整に夢中になっている間に、ドアのすき間に指を挟んでケガをするケースは珍しくありません。

ドアクローザーが劣化している場合や、自分で調整するのが難しい場合は、専門業者に依頼するのもひとつの選択肢です。きちんとメンテナンスを行って、気持ちよく安全にドアクローザーを使いましょう。

まとめ

ドア

ドアクローザーを適切に使うためには、調整弁をきちんと設定しておくことが大切です。定期的にメンテナンスを行えば、ドアクローザーを長持ちさせることもできるでしょう。

ドアクローザーのしくみは製品によって多少違うため、調整する前に取扱説明書やホームページで手順を確認しておくと安心です。もしも自分で調整するのが難しいと感じたら、弊社のような専門業者に依頼してください

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