鍵のトラブルは、いつ遭遇するかわからない問題です。
普段通りに帰宅しようとしただけなのに、「鍵穴の中で鍵が折れる」という衝撃的な体験をする方も、決して少なくありません。
でもいったい、なぜこのような事態が起きてしまうのでしょうか。
折れて抜けない場合の原因と、すぐにできる対処法、そしてトラブルを未然に防ぐためのポイントを紹介します。
鍵が折れた! 原因は「破損」と「不適切な力」です
鍵穴の中で鍵が折れてしまう原因は、大きく分けて2つです。
まず、「使用者が気付かないうちに、鍵が破損していた」というもの。
鍵は本来、非常に強い素材で作られています。
しかし、毎日何回も、そして十数年以上使い続けていくのが、鍵の特徴でもあります。
形あるものは、いずれ劣化してしまいます。
もちろん鍵も、例外ではありません。
目には見えないほどの小さな傷が原因となり、鍵を回そうとした瞬間に折れてしまうことがあるのです。
もう一つの原因は「不適切な力」です。
こちらは「回しにくい鍵を無理に回そうとした」ケースで発生しやすいです。
鍵がスムーズに回らなければ、ついイライラして無理に力を加えてしまう方もいるでしょう。
シリンダーと差し込まれた鍵、その両者がぴったりと組み合わさることで、無理なく回る仕組みとなっています。
「鍵が回しにくい」ということは、内部に何らかの異常が起きているということです。
それを無視して力を加えても、鍵とシリンダーが干渉して折れてしまうことがあります。
すぐにできる対処法・・・鍵の先が出ている場合
鍵が折れたとき、鍵穴から一部でも鍵が飛び出していれば、非常にラッキーな状況です。
ペンチなどの工具を用いて、そっとつまみ、取り出してください。
すっと引き抜くことで、折れた鍵を取り出せる可能性があります。
不適切な力を加えて鍵が折れてしまったときには、引っ張っても抜けないことがあります。
この場合、内部で鍵やシリンダーの部品が変形してしまっていることが考えられます。
無理をしても良いことはありませんから、すぐに専門業者に依頼をした方が良いでしょう。
あれこれと頑張っている間に、鍵を奥へと押し込んでしまうこともありますが、これは絶対にやめてください。
無理をすれば、専門業者にとっても非常に厄介な事態になってしまいます。
すぐにできる対処法・・・鍵の先が出ていない場合
では、鍵が折れてしまったとき、その先端が鍵穴から見えていない場合はどうするべきなのでしょうか。
残念ながらこの場合に、自分でできる対策はありません。
信頼できる鍵業者に電話をして、出張依頼をしてください。
「なんとかして取り出そう」と頑張る方もいますが、上手くいく可能性は限りなく低いです。
失敗して、鍵の先端をさらに奥へと押し込むようなことになってしまえば、修理費用もかさみます。
インターネットで検索すると、「折れた鍵に瞬間接着剤を付けて鍵穴に差し込み、接着させて取り出す」という方法が紹介されていることがあります。
しかし、この方法はリスクをともないます。
瞬間接着剤が鍵以外の部分に付着する可能性が高く、シリンダーそのものを破壊してしまう恐れがあるからです。
トラブルを未然に防ぐために必要なのは「メンテナンス」
鍵を回そうとしたときに鍵が内部で折れてしまったら、非常に焦る方も多いでしょう。
それを防ぐためには、常日頃からきちんと鍵のメンテナンスをする必要があります。
何気なく使っている鍵ですが、バッグやポケットの中に入れておく間にゴミが付着してしまうこともあります。
そのままシリンダーに挿入すれば、内部にゴミが溜まっていってしまうでしょう。
定期的にクリーニングをしてゴミを取り除きましょう。
クリーニングを行う場合は、柔らかい小さめのブラシを活用してみてください。
古い歯ブラシなどは、ちょうど良い掃除アイテムとなります。
鍵穴もエアダスターなどで定期的にメンテナンスしておきましょう。
また、何らかの不具合に気付いたときには、早めに対処しておくことも大切です。
鍵が回りにくいと感じたら、一度鍵専門の業者にチェックしてもらいましょう。
折れて抜けなくなる前に原因を突き止めることができれば、対処できるかもしれません。
まとめ
鍵が折れてしまったときには、信頼できる業者に電話をして早急に駆けつけてもらうのがベストです。
年中無休で対応してくれるサービスを探しておくと安心できます。
電話番号を登録しておくと、冷静に対応することができるでしょう。
もっと詳しく知りたい方へ深堀して解説いたします。
家の鍵が抜けない経験をされた方も意外に多いのではないかと思います。
鍵を開けようと鍵穴に入れたら抜けなくなった時や、鍵が回りにくい場合などのトラブルは珍しいことではありません
鍵が抜けない場合、鍵や鍵穴に問題が考えられるのですが主な要因には何があるでしょうか?
原因について詳しく紹介していきます。
さらに鍵が抜けなくなった時、どうやって修理すれば良いのか方法についても見ていきましょう。
原因と対策を知ればトラブルが起きても正しく対処できます。
鍵が抜けない原因
鍵が抜けない原因は1つではなく複数あります。
いろいろな原因が考えられるため、まずは原因と特定することが大切になってきます。
原因がわからなければ効果的な対処をすることもできず、いつまでも鍵が抜けずに非常に困った事態になります。
まずは考えられる原因として、主なものを見てみましょう。
★鍵にゴミやホコリが付いている
★鍵穴にゴミなど異物が詰まっている
★潤滑油が不足している
★鍵の形状が劣化などで変形している
★鍵穴・錠前本体の故障
原因としては以上のようなことが考えられます。
ではさらに詳しく1つ1つの原因について紹介します。
鍵にゴミやホコリが付いている
鍵の開け閉めというのは、鍵を鍵穴に入れた時、内部で各パーツがぴったり一致することで操作可能になります。
防犯対策の面からもその精度は非常に高く作られていて、わずかでも一致しなければもう鍵は回らなくなります。
そのため鍵にゴミやホコリが付いているだけでも、鍵が抜けなくなる可能性が出てきてしまいます。
もちろん目に見えないようなわずかな異物であれば問題ありません。
ただ長期間の使用でゴミやホコリが徐々に溜まっていったりすれば、リスクも大きくなっていきます。
普段の生活で鍵をポケットに入れて持ち歩くケースもあるかと思いますが、ポケットの中で衣服の繊維だったりポケット内部に溜まったホコリなどが付着します。
これが原因で鍵が抜けなくなるわけです。
もし鍵が抜けなくなったら、鍵に付いたゴミやホコリが原因かもしれません。
ちょっとした要因もトラブルに発展しますので注意しましょう。
鍵穴にゴミなど異物が詰まっている
鍵と同様に鍵穴にもゴミなどの異物が詰まるケースが見られます。
鍵に付着していたゴミやホコリが鍵穴の中で溜まっていくケースなどです。
また玄関の鍵穴の場合、外に面した扉は空気中を漂うホコリや砂などが入りやすいため、自然とトラブルを起こしやすくなったりもします。
普段鍵穴の中をチェックするようなことはまずしないですし、見ようと思っても穴が小さくて中を確認することはほぼできません。
知らないうちに異物が溜まっていき、鍵のトラブルへと発展するのです。
鍵そのもの意外にも、鍵穴にもなるべく異物が詰まらないように気をつけたり、定期的に掃除したりすることが重要になってきます。
また防犯性能の高い鍵ほど精度が高くなるため、結果的に抜けないトラブルが起きやすくなります。
それだけ複雑な構造になっているからですが、抜けなくなるリスクも多少高くなってしまうことを知っておきましょう。
構造が複雑なほど鍵と鍵穴が正確に噛み合わないとダメで、わずかでも噛み合わせが悪いと抜けなくってしまうことがあります。
潤滑油が不足している
鍵穴には鍵がスムーズに回るよう、あらかじめ潤滑油が使われています。
意外と知られていないことかもしれません。
鍵を設置した当初は潤滑油も十分な量が残っていて、鍵もスムーズに回ります。
ですが長期間使用し続けると潤滑油は徐々に減っていき、やがて不足した状態になってしまいます。
潤滑油が不足すると鍵がスムーズに回りにくくなり、やがては抜けなくなるといった事態にも発展します。
鍵や鍵穴に何も問題がなくても、潤滑油が不足するだけで抜けにくくなったり、回しにくくなることがあるので注意しましょう。
特に潤滑油が使われていると知らなかった場合、当然潤滑油を追加で足すといったメンテナンスもしていないはずです。
鍵を長く使っているほど潤滑油不足の可能性は高まります。
潤滑油が不足すると、鍵と鍵穴の摩擦が強くなり、鍵や鍵穴の変形にも繋がります。
鍵の形状が劣化などで変形している
潤滑油の項目でも少し触れましたが、鍵は金属でできていて非常に固いものの、それでも摩擦などで少しずつ削れたり変形することがあります。
鍵の形状が変わってしまうため、鍵穴内部でパーツが一致せず抜くなくなることが出てくるのです。
極端な例ですが、たとえば本来の鍵ではなく別な鍵を鍵穴に入れようとしても入りませんし、入ったとしても鍵の開け閉めはできません。
鍵が変形しすぎれば、本来の形状とは大きくかけ離れてしまい、別な鍵を使っているのと似たような状態になってしまいます。
鍵は使い続けることでどうしても劣化していくため、抜けない、回らないといったトラブルも増えていきます。
何十年と使っているような場合、鍵の形状についても注意しておきましょう。
そうすることでトラブル回避に繋がります。
鍵穴・錠前本体の故障
鍵穴や錠前本体が故障してしまうことも考えられます。
鍵に異常が見られないのに鍵が抜けない場合、鍵穴や錠前に異常があるかもしれないと疑いましょう。
特に鍵穴内部の状態は目で直接見られないため、何が起きているかわかりません。
内部のパーツが破損していたり、劣化していることが原因かもしれません。
単純にホコリなどが詰まっているだけならまだしも、パーツが完全に破損していれば修理も大変です。
破損しないことが理想ですが、長年の使用で破損するリスクは避けられない部分もあります。
いざという時は鍵の交換など本格的な対処が必要になると想定しておきましょう。
鍵が抜けなくなってしまった時の修理方法
ここまで鍵が抜けなくなる原因について詳しく見てきました。
原因がわかったところで、次に修理方法についても把握しておきましょう。
自分で行える修理方法もありますので、トラブルの時も慌てずに冷静に対処しましょう。
鍵の状態にもよりますが、自分で対処することで問題が解決する場合も多いです。
ではどんな修理方法があるのかまとめておきます。
★鍵や鍵穴の異物を取り除く
★鍵をゆっくりと少しずつ動かす
★鍵を回す方向は正しいか改めて確認
★鍵穴用の潤滑油を使う
自分でできる修理方法としては、以上が挙げられます。
鍵が抜けない場合、もしくは鍵が抜けなくならないよう予防したい場合は、まずこうした方法を試してみましょう。
鍵や鍵穴の異物を取り除く
鍵や鍵穴にゴミやホコリといった異物が付着していると、鍵が抜けなくなる原因になります。
そこで普段からなるべく異物が詰まらないよう、定期的に取り除いてあげることが大切です。
鍵に関してはたまにティッシュなどの紙や、布で拭いてあげるのが良いでしょう。
よく使っている鍵であればそれほど大量のゴミやホコリが付着することも少ないので、簡単な対処でも十分です。
また、鍵をそのまま持ち歩くのではなく、キーケースに入れておくなどするのも有効です。
鍵穴の場合ですが、こちらは直接中を拭いたりするのは難しいので、掃除機やエアダスターを使うのが良いでしょう。
掃除機で中の異物を吸い取ってあげたり、エアダスターで中の異物を取り除いてあげます。
ちなみにエアダスターは、スプレー缶から空気が出てくる道具のことです。
掃除グッズとして、家電量販店や100円ショップなどで売られています。
小さな隙間や掃除機の入れられない細かい部分などに使うことができ、勢いよく空気を出すことでゴミやホコリを飛ばしてくれます。
普段の生活でも便利なので、家に常備しておくと安心でしょう。
鍵をゆっくりと少しずつ動かす
鍵を鍵穴に入れて抜けなくなってしまった場合、慌てずにゆっくりと動かしましょう。
急激に動かそうと力を入れると、鍵が折れてしまう危険があります。
もし折れて鍵穴内部に鍵の一部が残ってしまうと、取り出すのは非常に困難になります。
鍵が抜けないなと感じたら、力を入れすぎず徐々に回す、もしくは抜きます。
少しずつ左右に回したりすると、特定のポイントであっさり鍵が抜けることもあります。
そのポイントを探るためにも、ゆっくり軽く動かすことが大切です。
また左右に回すだけでなく上下に少し動かしながら引き抜くのも有効です。
これでいったん鍵が抜けることもあります。
いずれにしても急激に動かすのではなく、軽い力で少しずつ動かして様子を見るようにしましょう。
鍵を回す方向は正しいか改めて確認
非常に単純なことですが、意外に多いのが鍵を回す方向を間違っているケースです。
本来なら左に回すところを右に回していれば、鍵は回りませんし抜けなくなることもあります。
使い慣れている鍵だしそんなことはないと思うのが普通ですが、急いでいる時など間違ってしまう可能性があります。
鍵の回りが悪かったり、抜けない時は改めて回す方向を確認し、ゆっくりと正しい方向へと回してみましょう。
先程も紹介しましたが、こういう場合ではとにかく力を入れすぎないことが肝心です。
鍵が折れるのを防ぐよう、丁寧に慎重に扱うのがコツです。
鍵穴用の潤滑油を使う
鍵穴の潤滑油が不足している場合は、潤滑油を足すことで鍵と鍵穴の摩擦がスムーズになり、簡単に抜けるようになることがあります。
鍵穴用の潤滑油は、ホームセンターなどでも市販されています。
自分で購入し用意すれば、後は鍵穴内部に潤滑油を挿してあげるだけです。
潤滑油が不足しているのが原因であれば、この修理方法で改善することが多いでしょう。
注意したいのは、必ず鍵穴用の潤滑油を使うということです。
他の用途に使われる潤滑油では故障の原因になってしまいます。
購入する時はよく説明などを読み、確実に鍵穴用であることを確認したうえで使いましょう。
鉛筆が潤滑油の代わりに?
実は鍵穴用の潤滑油を使う他に、応急処置的な方法として家にある鉛筆を使うのも1つの方法です。
鉛筆の芯には黒鉛が使われているのですが、黒鉛は金属の滑りを良くしてくれる潤滑油と同じような性質があります。
そこで鍵の溝を鉛筆でなぞってあげたり、鍵穴に鉛筆の芯を何度か抜き差しすることで滑りが良くなるのです。
あくまでも潤滑油の代用品ですが、潤滑油が家になかったり、買いに行く時間がない時などはこの方法を試してみるのもおすすめです。
ただし鍵穴内部で鉛筆が折れないよう、細心の注意を払いながら作業してください。
鉛筆の芯はわずかな力でも簡単に折れてしまうため、力を入れすぎるとかえってトラブルの原因になってしまいます。
鍵が抜けない時にやってはいけないこと
鍵が抜けない場合に、自分で修理する方法を紹介しました。
ここからは逆にやってはいけないことを見ていきましょう。
ここまでで触れた内容もありますが、改めて整理しておきます。
間違った対応をすると問題が悪化し、修理するのにさらに手間や時間がかかってしまいます。
いざトラブルが起きた時、何をしてはいけないのかも知っておくことが大切です。
力を入れて鍵を引き抜く・回す
鍵が抜けなかったり回らなかったりすると、どうしても力を入れて動かそうとしてしまいます。
ちょっと引っかかっているだけかもしれないと思ってしまいますし、そこで力を入れるのは自然なことです。
とはいえあまり力を入れて動かすと鍵が折れてしまうリスクが出てきます。
もし鍵が抜けなかったり回らないとしても、絶対に力は入れないようにしましょう。
抜けない、回らないことは鍵と鍵穴内部のパーツが噛み合っていない証拠です。
噛み合っていない状態で無理に動かそうとすれば、鍵に大きな力がかかって折れる原因になります。
まずは力を抜いてゆっくりと動かす、とにかくこの点を徹底しましょう。
鍵穴用ではない潤滑油を使ってしまう
鍵穴に使える潤滑油というのは、一般的な潤滑油とは別に鍵穴用のものが用意されています。
家に潤滑油があったからと、鍵穴用ではないものを使うのは絶対に止めましょう。
中には料理に使うサラダ油などを使ってしまうケースも見られますが、鍵穴の故障の原因になります。
一般的な油でも滑りは良くなるのですが、鍵穴内部で固まってしまったり、金属を錆びさせてしまうことがあります。
一時的には滑りが良くなって鍵が抜けたとしても、また別のトラブルの引き金になるのです。
潤滑油を使う時は必ず鍵穴用のものに限定し、別なタイプの油は絶対に使わないように意識しましょう。
他の油では代用できません。
つまようじや針金は絶対に入れない
鍵穴に異物が詰まっていることがありますが、異物を取り出そうとつまようじや針金といった、細い棒状の物を使うケースが見られます。
たしかに細い棒なら異物を取り出せると感じてしまいますが、鍵穴内部で折れてしまうと非常に面倒なことになります。
折れた部分を取り出すのは難しい作業になりますので、つまようじや針金で対処するのは止めておきましょう。
修理方法で触れたように、中の異物を取り出すのには掃除機やエアダスターといった道具を使います。
これなら中で折れる心配がなく、無理なく異物を取り出せます。
もし掃除機やエアダスターでも取り出せない場合でも、つまようじや針金は使ってはいけません。
自分では修理できない時どうすれば良い?
自分でなんとかしようとしても、どうしても無理な時もあります。
ここで紹介したような修理方法などを試しても解決しない場合、最終的には鍵開けや鍵の修理を行う業者に依頼するのが確実な方法です。
自分で修理するのには問題の悪化といったリスクもありますので、対応が難しいと感じたら無理をせずに業者のお願いしましょう。
プロなら正しい知識と技術でしっかりと修理をしてくれます。
業者を呼ぶ時に気になるのが、料金はいくらなのかという点ではないでしょうか?
また、どうやって業者を選べば良いのかも気になる点です。
ここからは業者に修理を依頼するとして、かかる費用や業者選びのポイントについて見ていきます。
鍵の修理にかかる費用について
鍵が抜けない、回らないといったトラブルを解消してもらうには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
まず大前提として、具体的な費用は各業者によって設定が違います。
ここで紹介するのはあくまでも平均的な相場価格です。
実際に業者に依頼する場合は、必ず事前に費用の確認をしましょう。
費用の確認をしておかないと後で業者と揉める原因になってしまいます。
では鍵の修理にかかる費用ですが、おおよその平均価格は8,000円前後です。
鍵が抜けない、回らないトラブルでは、基本的に鍵をまるごと交換するような必要はなく、鍵が取り出せれば良いのでそれほど高額にはなりません。
大抵の業者は10,000円以内で対応してくれるでしょう。
ただし、深夜だったり早朝の作業だと別料金が加算されたり、出張費用などの違いもありますから、必ず10,000円以内で収まるとは限りません。
だからこそ事前の確認が重要になってきます。
まずは8,000円前後が相場ということを頭に入れておき、複数の業者をチェックして相場に収まるようなところを探しましょう。
そうすれば費用を最小限に抑えつつトラブルの解消が可能です。
錠前本体の交換が必要な場合
錠前本体が完全に故障してしまっている場合など、鍵の状態によっては錠前本体ごと交換する必要が出てくるケースもあります。
この場合は費用も少し高くなってしまいます。
錠前本体の交換にかかる費用の相場は15,000円から30,000円くらいとなっています。
価格に幅がありますが、これは使用している鍵によっても費用が変わってくるからです。
いずれにしても単純な鍵を取り出す作業よりも高くなりますので、もし錠前本体の交換が必要だと言われたら、料金の確認もしたうえで交換作業をお願いしましょう。
交換が必要な状態だと、費用が高いといってもそのまま放置はできません。
新しい鍵に交換するしかないので、事前に費用を確認して必要な金額を用意しておきましょう。
錠前本体の交換の場合、鍵の種類によって費用が変わるわけですが、シンプルな構造の鍵ほど安くなります。
たとえば日本の住宅で広く使われているディスクシリンダーキーという種類の場合、交換の相場は15,000円前後で、数千円で済む場合もあるようです。
逆にディンプルシリンダーキーのような高性能な鍵の場合、交換の相場は30,000円前後です。
高性能で複雑な構造の鍵ほど交換も大変で、どうしても費用が高くなります。
ただし高性能な鍵ほど防犯性能も優れていますので、安心感があり実際にピッキングなどのリスクも下げられます。
交換が必要となったら、これを機により防犯性能の優れた鍵に交換するのも選択肢の1つでしょう。
信頼できる業者の選び方
費用と同じように重要なのが、信頼して任せられる業者かどうかです。
日本全国に多くの鍵開け・鍵の修理業者がいて、対応もそれぞれで違います。
親切に対応してくれる業者もいれば、不親切な業者もいるのが現実です。
余計なトラブルを避けるためにも、業者選びは慎重に行いたいところです。
では具体的にどうやって選べば良いのでしょうか?
ここからは業者選びで重要なポイントを紹介します。
チェックしたいのは以下のようなポイントです。
★自宅からの距離
★キャンセル料の有無
★アフターケアの有無
★万が一の際の保証の有無
★口コミ評価
★見積もりが詳細でわかりやすいか
★相談時の対応
数が多くなってしまいましたが、これらは必ずチェックしておきたいポイントです。
頼れる業者を見つけるためにも、上記のポイントを意識しながら業者選びをしましょう。
自宅からの距離
依頼する業者の店舗と、自宅までの距離は意外に重要な要素です。
というのも自宅から近い方が単純に素早く修理に来てくれるからです。
鍵が正常に使えない現状は一刻も早く解決したい問題です。
自宅からあまりに離れていると、到着までに時間がかかり修理完了までの時間も伸びてしまいます。
できれば自宅周辺の業者を中心に探しましょう。
また、出張料金がかかることが多いのですが、距離が離れていると対応エリア外だったり、出張料金が高くなってしまうことも考えられます。
どんなに良さそうな業者でも、対応エリア外なら利用できません。
あまり遠すぎる業者は選ばないほうが無難です。
キャンセル料の有無
業者に修理をお願いした後に鍵が抜けたということもあるでしょう。
こうした場合はキャンセルをすることになりますが、業者によってキャンセル料の有無は違います。
キャンセル料がないなら費用もかからず安心ですが、キャンセル料が必要なら修理してもらっていなくてもキャンセル料を支払わないといけません。
いざという時に安心してキャンセルできるよう、キャンセル料の有無についてもチェックしておきましょう。
鍵が抜けない場合、修理日をずらすことはあまりないでしょうから、修理を頼んでから自分で鍵を抜けた場合に、どういった対応になるのかを聞いておくのがおすすめです。
アフターケアの有無
鍵が抜けないということはなんらかの異常が原因です。
業者を呼んで鍵が抜けたとしても、またすぐに抜けなくなったり、別な異常が発生するかもしれません。
そこで重要なのがアフターケアの有無です。
修理から一定期間であれば無料で再度修理してくれるなど、トラブルが完全に解決するまでしっかり対応してもらえるのが理想です。
アフターケアがないと、問題が起きるたびに毎回費用が発生します。
特に鍵を抜いただけで終わりという場合、根本的な原因が解消されておらず、何度も抜けなくなってしまう可能性が考えられます。
こうした時にしっかり対応してくれる、もしくは原因の解消までやってくれるような業者は信頼できます。
同じ鍵の業者でも対応の質は違ってきますので、アフターケアの有無も良い業者を見分ける基準の1つとなります。
万が一の際の保証の有無
プロとはいえミスはあります。
修理中に誤って鍵を壊してしまったり、ドアに傷を付けてしまったりすることも出てきます。
可能性としては非常に低く、トラブルになることは稀ですが、それでも絶対にないとは言えません。
そこで業者によっては万が一の際の保証を用意しています。
業者が原因で故障や破損があった時、その費用を業者が払ってくれる形です。
実際、多くの業者では保証を用意していて万が一に備えています。
依頼時、もし故障や破損などが起きたらどんな対応をしてくれるのかも聞いておきましょう。
安心感に繋がります。
口コミ評価
今ではインターネットを使って簡単に口コミ評価をチェックできます。
実際に業者を使った人達の感想が見られるため非常に便利です。
対応が丁寧だったとか、料金が安かったとか、深夜でもすぐに来てくれたなど、業者を利用してみないとわかりにくい部分もすぐにチェックできます。
リアルな評価を見ることができ、業者選びの際に役立ちます。
候補となる業者がたくさんあって選びきれないような場合、ネット上の口コミを参考にするのも良いでしょう。
良い評価だけでなく悪い評価も見られるので、あらゆる角度から総合的に信頼できる業者を見つけられます。
見積もりが詳細でわかりやすいか
鍵の修理などを依頼する場合、まずは業者が見積もりを出してくれます。
見積もりでは修理にかかる費用と、その内訳が詳細に書かれています。
なぜこの金額になるのかが素人の私達でも簡単に理解できるようになっています。
そのため見積もりはできるだけ詳しく、わかりやすく書かれているのが理想です。
逆に見積もりが雑で、ただ修理費用がいくらと書かれているだけでは、なぜその金額になるのかがわかりません。
鍵が抜けない場合、交換などと違って事前に見積もりのために家に来て状態をチェックするというこはまずありません。
とりあえず修理に来て、そこで費用についても計算する流れになるでしょう。
現場で口頭で費用についての説明がされるはずです。
もちろん電話した時にも簡単な説明があると思いますが、業者としても現場を見てみないとわからないことがあります。
まずは家に来てもらい、費用について聞き、納得できたら実際に修理を行ってもらいましょう。
もし費用に納得できないようなら、面倒でも別な業者を依頼する方法もあります。
鍵という大事なものを修理してもらうため、妥協せず本当に信頼できる業者を選ぶことが大切です。
相談時の対応
鍵が抜けなくて困った時、多くは電話で業者を呼ぶことになるでしょう。
時間に余裕があるならインターネットからメールで申し込んだりも考えられますが、どちらにせよ業者側の対応もチェックしておきたいポイントです。
こちらの質問に丁寧に答えてくれるか、親切に対応してくれるかなどです。
対応が良ければ腕も良いとは限りませんが、やはり親切丁寧に対応してくれれば気持ちよく依頼できます。
社員教育を徹底している証拠にもなり、信頼できると感じられます。
相談した時に担当してくれたスタッフの対応が良いかどうかも意識するのがおすすめです。
もし相談時に不信感を覚えたり、雑な対応をされて不愉快に感じた場合などは、依頼はせず別な業者を探しましょう。
できるだけ早く問題を解決したい状況ではありますが、焦っても良い結果は出ません。
この業者なら大丈夫だと自分が思えるよう、慎重に検討しなければなりません。
電話などでの対応だけで決めてしまうのは良くないと思われるかもしれませんが、対応の質は非常に重要です。
相性などもありますから、合わないなと感じたら思い切って別な業者を探すのも悪いことではありません。
家の鍵が抜けなくなると焦ってしまいますが、落ち着いて対処しましょう。
自分でできる修理方法もいくつかあり、試すことで問題が解決することも珍しくありません。
まずは落ち着いて自分でできることを試してみましょう。
それでも鍵が抜けないようなら、プロの業者に依頼することになります。
業者選びのポイントを踏まえつつ、安心して任せられる業者を見つけましょう。
質の高い業者ならすぐに修理に来てくれ、スムーズに作業を終わらせてくれます。
もし錠前本体に問題があったり、長期間の使用で劣化しているようなら、新しい鍵への交換も含めて、業者と話し合ってみるのも良いでしょう。
そうすればトラブル回避にも繋がり、鍵を新しくすることで防犯性能も高められます。