カテゴリー:鍵の作成
私たちにとって一番身近な鍵は「玄関の鍵」だと思いますが、鍵は永久に使い続けることはできません。玄関の鍵を含めて実は鍵には「寿命」があります。ある日突然ドアが開かなくなってしまったら、それだけで慌ててしまいます。
多くの方は日ごろから鍵を何気なく使っているために、ずっと使えると思いがちですが、実は寿命があるということを意識しながら使うことが必要です。
目次
家の玄関や建物に使われる鍵
住宅や建物に使われる鍵は、基本的に「シリンダー錠」です。シリンダーとは円筒のことで、この錠の構造が円筒状で、太い円筒の中に細い円筒が入っており、鍵を差して細い円筒を回転させることで開閉しするためにこの名称がつけられています。
太い円筒と細い円筒にはタンブラーというシリンダーを固定するさまざまな障害が設定されていて、鍵が合わないと細い円筒は回転しません。
鍵とタンブラーが合えば、細い円筒を回すことができ開閉します。
シリンダー錠の種類
シリンダー錠はタイプによって性能や特徴が異なります。
ディスクシリンダー錠
日本の住宅では主流の鍵ですが、ピッキングの心配が高い鍵です。防犯のためにも、もし玄関で使われていれば交換する事をおすすめします。
ピンタンブラー錠
最近の戸建やマンションの玄関で良く使われる鍵のタイプです。ピッキングされにくく改良されていますが、防犯性はやや低めです。防犯性の高い鍵に交換するか、もう一つ鍵をつけ、防犯対策をすると良いでしょう。
ディンプルシリンダー錠
ピンシリンダーよりもさらに複雑な構造を用いた鍵です。ピッキング防止効果が高く、鍵の表面に複数のボコボコがあります。新しい建物に使用されることが多くなっています。
マグネットタンブラーシリンダー錠
鍵の側面にマグネットが埋め込まれています。表面にも磁石が入っていて、磁石の反発を利用してタンブラーを動かし、鍵の開閉を行います。ピッキング対策に高い効果があります。
ロータリーディスクタンブラー錠
ディスクシリンダー錠の後継とされ、ピッキングするまで時間が掛かるという点から高い防犯性がある鍵です。
鍵には寿命がある
ずっと同じ家の鍵を使っている家庭も多いですが、一般錠の耐用年数は10年です。電気錠では7年と実は短く、寿命がきたら取り替えがおすすめです。
最近は防犯対策として、玄関や窓に1つではなく複数の鍵をつけている人も多くなっています。そして、鍵は永久に使えるというイメージを持っている人も多くいます。古い鍵ほど窃盗犯のターゲットになりやすい対象となります。
壊れたから交換するのではなく、古い玄関鍵をつけている場合は、新しい鍵へ取り換えるだけでも防犯対策になります。
自分で玄関の鍵を交換するか業者へ頼むか
玄関の鍵を交換するときの注意点は、賃貸物件の場合には物件オーナーの許可が必要です。交換は自分で行うこともできますし、業者へ依頼する方法もあります。
自分で取り付ける
- フロント板(ケースの先端にある板)の縦、幅の長さ、ビスのピッチ(それぞれのネジの中心の距離)、丸座部分の直径など寸法を測る。
- ホームセンターなどで新しい鍵を購入
- ついている鍵を外す
- 新しい鍵を取り付ける
業者へ依頼するときには、以下のような費用がかかります。
- 鍵の費用
- 交換手数料
- 出張費
自分で交換すると、以下のような失敗をする可能性もあります。
- 鍵のサイズが合わない
- 使い勝手が悪くなってしまった
もし、DIYに自信がなければ、業者へ依頼した方が無難でしょう。
鍵の寿命を延ばすためには
鍵はメンテナンスをしっかり行うと、長く使うことができます。
- 鍵穴のホコリを取り除く
- 鍵本体のお手入れ(鍵のくぼみ部分にホコリが溜まりやすいため取り除く)
- 鍵の抜きさしがうまくいかないときには、油の含まれていない潤滑油を使う
メンテナンスを行うことで鍵の寿命を延ばすことはできますが、特に玄関の鍵は防犯上よくありません。いきなり壊れて慌てることがないようにメンテナンスは必要ですし、使い続けて防犯対策が甘くならないように、適度な交換が必要となります。
まとめ
壊れなければずっと使い続けることができる玄関の鍵であっても、使い続けると防犯上は良くありません。
家の窓やドアに鍵を複数付けることで防犯対策となりますが、盲点なのが玄関の鍵です。
同じ鍵を使い続けると摩耗や故障などにより、ピッキングに遭いやすい鍵になってしまいます。
適度にメンテナンスをしながらも、頃合いがよいときに交換することをおすすめします。