カテゴリー:鍵の紛失
自宅の中の財産や、そこで生活する家族の身の安全を守ってくれる鍵は、日常生活の中で、なくてはならないものと言えます。最近の鍵は非常に高性能で、使い勝手も良くなっています。
しかし一方で、「鍵を失くしてしまった!」なんてときには、家に入れず大慌てになってしまうこともあります。
鍵を紛失した際にはあれこれ出費もかさみますが、火災保険や家財保険が適用されることはあるのでしょうか。鍵紛失トラブルや鍵開けの必要が生じたときに覚えておきたい豆知識を紹介します。
目次
鍵を紛失した時に使える保険は存在する?
鍵を紛失したときには、頭もパニックになりがちです。「こうなったら、窓ガラスを割ってでも家の中に入りたい」「隣の家からベランダをつたって家の中に入ろう」なんて考える方もいるのではないでしょうか。
まずは冷静に、今後の流れを頭に入れておきましょう。
鍵開けサービスを利用したときの料金は?
外出先で鍵を失くしてしまったことに気付いた場合、弊社のような鍵の業者を呼んで自宅の鍵を開錠ができます。
ここで気になるのが料金についてだと思います。
通常の鍵開けのサービスは10,000円から20,000円ほどを目安にしてください。もちろんこの費用は業者によって差がありますし、早朝や深夜帯などの時間帯によっては、料金が加算されるケースもあります。
紛失した鍵が見つからない場合や、保管しておいた鍵もすでに失くしてしまっている場合には、鍵の交換も選択肢となります。この場合はさらに料金が増し、30,000円から40,000円程度の出費になるケースもあります。
対応できる保険はあります!
鍵の紛失はいつだって突発的に起こるトラブルです。予期していない出費に、思わず頭を抱えたくなる方も多いことでしょう。
しかしどうか慌てないでください。
結論から言うと、緊急時の鍵開けに対応できる保険はあります。鍵開けに関わる費用や鍵交換にかかる費用を保険で賄えれば、予期せぬ出費におびえる必要もありません。
大切なのは、事前にきちんと知識を身につけておくことです。自分が入っている保険がどのような補償内容で、どういった流れで手続きをするべきなのか、まずは頭に入れておきましょう。
鍵開けの火災保険とは
火災保険
鍵開けに適応できる可能性がある保険の一つに「火災保険」があります。火災保険と言えば、住宅購入時に加入するケースがほとんどです。多くの人が長期間で加入することもあり、その存在を忘れてしまいがちな保険だとも言えます。
名前は火災保険ですが「火災による被害」を保障するためだけのものではありません。その他にもさまざまなトラブルを対象としており、中には「鍵開け」に対応している保険もあるのです。
三井住友海上 GKすまいの保険(家庭用火災保険)
たとえば「三井住友海上 GKすまいの保険(家庭用火災保険)」では、専門会社による開錠を無料で行ってくれます。ただし作業内容は30分程度の応急処置に限り、それ以降の作業代や部品代は有料となります。
東京海上日動火災 緊急時助かるアシスト
また「東京海上日動火災 緊急時助かるアシスト」はオプションとなりますが、鍵開けにも対応可能です。鍵を紛失したり盗難されたりした場合に、年に一度まで開錠・鍵交換を無料で行ってくれます。
特に鍵の盗難の場合には、その後のトラブルを防ぐため、鍵とシリンダーの交換も無料で行ってくれる点も魅力的と言えるでしょう。
この他にもさまざまな保険に「サービス」や「特約」として、鍵開けがセットになっていますから、まずは一度火災保険の内容をチェックしてみてください。
鍵開けで火災保険、利用の手順は?
鍵開けに保険を適用するためには、開錠してもらう前、そして作業後の手順を守ることも大切です。
- 保険会社のサポートダイヤルに電話をする
- 状況を説明し、指示を仰ぐ
- 保険会社から派遣される業者を待ち、作業を依頼する
- 必要があれば料金を支払う
- 保険会社と事後のやりとりを行う
- 保険金が支払われる場合、受け取る
一般的には、このような流れで話が進んでいきますから、頭に入れておきましょう。もっとも重要なのは「まず保険会社に連絡をすること」です。
保険会社によって対応はまちまちですが、専門業者を派遣してくれたり、取次してくれたりします。一部の場合を除いて、「どこでも良いから依頼をして、後から保険金を受け取れる」というわけではないことを、頭に入れておいてください。
鍵開けの家財保険とは
火災保険とセットで加入することも多い家財保険でも、鍵開けサービスの提供を受けられる可能性があります。
もともと家財保険とは、家の中の家財道具の被害を補償するための保険です。「鍵が破壊されてしまって開けられない」という場合には、鍵開けや鍵交換が補償の対象になることがあります。
特にアパートや賃貸マンションに入居している場合、「火災保険に入った記憶がない」ということもあるでしょう。このような場合でも、入居時に家財保険の契約をしているケースは多いです。
鍵開けに対応してくれるかどうかは、保険の内容によっても変わりますから、事前に確認しておきましょう。
家財保険の適用を受けて鍵開けをする場合でも、まずは保険会社に連絡をして、その後の指示を仰ぐ流れが一般的です。手元に保険会社の情報がない場合には、不動産会社や大家さんに連絡をしましょう。
保険適用できるかどうかや、その後どこに連絡をするべきかなど、入居者にとって必要な情報を教えてくれるはずです。
鍵開けの入居者用サポートとは
近年の賃貸住宅の中には、入居者の安全を守るため、また他社との差別化を図るために入居者用サポートを用意しているところも増えてきています。
その物件に入居した方だけが利用できる専門のサービスで、生活の中のあらゆる「困った」に対応してくれます。
水回りのトラブルや医療相談サービス、引越し時のゴミ回収サービスなど…補償内容は、会社によってさまざまですが、その中に「鍵開けサービス」がセットになっているケースも少なくありません。
こちらは「保険で対応」というわけではありませんが、多くの場合、無料でサービスを受けることが可能です。サービスによっては「回数制限なし」というところもあります。
入居者用サポートは、全ての賃貸住宅にセットになっているわけではありませんが、もしあるなら使わなければ損です。事前にしっかりとサービス内容を把握し、緊急時の連絡先を手帳にメモしておくと良いでしょう。
「鍵が開かない!」なんて緊急時でも、慌てず騒がずスマートに対応できます。
まとめ
鍵を紛失したときや盗難にあったとき、もしくは何らかのトラブルに見舞われたとき…鍵開けサービスにかかる費用を予想して、ため息をつく方も多いことでしょう。
しかし実際には、鍵開けに無料で対応してくれる保険やオプション、サービスも多く用意されています。こうした情報を知らないままでいると、いざというときに慌て、支払わなくても良いお金を支払うことになってしまいます。
鍵にまつわるトラブルは、事前に予測することが不可能です。いつ誰に起こってもおかしくはありません。
だからこそ、自分に適応される保険やサービスについては、きちんと下調べをしておいてください。いざというときの行動パターンをまとめておくと、慌てずに済みます。
また、もしも今後火災保険などに加入する機会があるなら、意外と身近な「鍵開け」にも対応できる内容のものを選ぶのもオススメの方法です。家族みんなが安心して生活できることでしょう。
