徘徊防止の鍵を介護保険で取り付ける。玄関・引き戸・窓の鍵の費用

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大切な家族に徘徊の症状が現れるようになり、対処法に困っていませんか?
自分の置かれている状況が良くわからない方が1人で徘徊すると、転倒や交通事故の危険性が高まります。
また介護をする側も、いつ徘徊するのかと常に心配と不安がつきまとうでしょう。
特に夜に徘徊することが多いため、介護をする側の睡眠時間が十分確保できずにストレスを溜めてしまうことも少なくありません。
そこで今回は徘徊防止に役立つグッズを中心とした、徘徊防止方法を紹介していきます。

徘徊防止の鍵の取り付け費用相場はいくら?

まず一番に気になるのが費用はいくらかかるの?というところですよね。

簡易的な鍵の取り付け作業の部品代込みで2万円~3万円ほどで、
取り付けする鍵の防犯性や機能によっては5万円を超える場合もあります。

下記の実際の事例をもとに、費用相場の目安としてご参考下さい。

項目内容 料金(税込)
玄関ドア簡易錠新規取付 11,000円
アルミ製扉への取付 5,500円
NLS 部品代 4,730円
合計 21,230円

90歳のお母様が徘徊するので防止のための新規取付のご依頼。
プッシュプルハンドルの錠前が付いておりサムターンでの対策はできないため、新規取付で対応。

項目内容 料金(税込)
入口ドア鍵取付 簡易錠 2箇所 22,000円
NLS 部品代 2個 6,380円
合計 28,380円

引き戸に徘徊防止の鍵取り付けのご依頼。

項目内容 料金(税込)
玄関新規 面付錠 27,500円
部品代 30,800円
合計 58,300円

今ついている鍵が不具合があるとのことで、徘徊防止含め新規取付で対応。

以上のように、取り付けする扉回りの状況によって作業費が前後するのと、部品によって金額が異なってくるため、鍵屋さんに実際の現場を見てもらいながらご予算に応じて相談するのが良いでしょう。

安心して相談できる鍵屋さんに見積もりをもらってから判断してみて下さい。

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介護保険を適用できる場合がある

徘徊防止の鍵を取り付けるなどの際に、住宅の改修の範囲に認められる場合は、上限20万円までで保険が適用できる場合があります。

かんたんにいうと、工事の後に工事費用の9割、上限の20万円なら18万円が支給されます。

支給されるのは工事完成後になるため、一度自身で費用を立て替える必要があります。

また、実際に適用できるかは工事の内容などによってくるため、必ずケアマネージャーを通じて介護保険が適用できるかを確認してから工事を依頼するようにしましょう。

参考までに、厚生労働省における主な住生活関連施策において、以下のように規定されています。

1 住宅改修の概要

要介護者等が、自宅に手すりを取付ける等の住宅改修を行おうとするとき(*)は、必要な書類(住宅改修が必要な理由書等)を添えて、申請書を提出し、工事完成後、領収書等の費用発生の事実がわかる書類等を提出することにより、実際の住宅改修費の9割相当額が償還払いで支給される。
なお、支給額は、支給限度基準額(20万円)の 9割( 18万円)が上限となる。

(*)やむを得ない事情がある場合には、工事完成後に申請することができる。

2 住宅改修の種類

(1)手すりの取付け
(2)段差の解消(*)
(3)滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更(*)
(4)引き戸等への扉の取替え
(5)洋式便器等への便器の取替え
(6)その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修

(*)法施行当初は、屋外における段差解消、床材の変更及び手すりの取付けなどの工事については、玄関ポーチの工事を除き、住宅改修費の支給対象としていなかったが、告示改正により、平成12年12月以降、玄関から道路までの(建物と一体ではない)屋外での工事も住宅改修の支給が可能となった。

3 支給限度基準額

20万円

・ 要支援、要介護区分にかかわらず定額
・ ひとり生涯20万円までの支給限度基準額だが、要介護状態区分が重くなったとき(3段階上昇時 、また、転居 ) した場合は再度20万円までの支給限度基準額が設定される。

介護保険における住宅改修(PDF)

居宅介護住宅改修・介護予防住宅改修に係る介護保険の給付より抜粋。

周囲にサポートしてもらう

徘徊防止の方法を知りたいと考えている方は、既に自分でできることを色々と試している方がほとんどでしょう。
例えば次のような方法です。

話を聞く
話を否定しない
一緒に出かける
一緒に運動する

上記の方法によって徘徊が減少するケースもありますが、実際はあまり変わらないことのほうが多いです。
そんなときは、周りの人にも協力してもらいましょう。
万が一徘徊しても、周囲の人が気付いて対処してくれれば安心です。
なるべく自分だけで抱えないことが大切です。

デイサービスを利用する

デイサービスを利用するのも、徘徊を予防する1つの方法です。
レクリエーションなどで皆と和気あいあいと過ごすことで、気持ちが穏やかになることも少なくありません。
友達ができて、デイサービスに行くのが楽しみになる方もいるでしょう。
ただし施設との相性が悪いと逆効果になることもあります。
そのため症状に対応してくれる施設か、施設の雰囲気やスタッフが本人の性格に合っているかなどを確認することが大事です。
利用する前にお試し体験をすれば、相性が良いか否かがわかるでしょう。
介護をする側も数時間でも介護をされる側と離れる時間があれば、その間に家事をしたりリフレッシュしたりすることができます。

地域の見守りネットワークを利用する

高齢者の見守りネットワークを利用するという方法もあります。
地域や様々な団体、事業者などが協力をして徘徊などのトラブルに対応してくれる仕組みです。
見守りネットワークに登録をすれば地域や団体の人たちが見守ってくれるため、気付かないうちに徘徊してしまったときも安心です。
高齢者に対する様々な見守りサービスがあるため、徘徊見守りサービスを指定して登録すると良いでしょう。
また独自に高齢者の見守りネットワークを築いている地域もあります。
そのためまずは地域の見守りネットワークがあるか確認してみましょう。

徘徊防止グッズを使う

周りの人にサポートしてもらう体制を整えながら、グッズを使って徘徊を防ぐ方法も試しましょう。
様々な徘徊防止に役立つグッズがあります。
ドアを開いたことを知らせるセンサーや部屋を出ないようにする鍵など様々なグッズがあるため、症状や家族の生活スタイルに合わせて最適なグッズを選びましょう。
特に徘徊防止用の鍵は効果的です。
気付かないうちに徘徊するのではないかという不安感がなくなるので、介護をする側の心の負担が減ります。

人感センサー

人感センサーは人感送信機と受信機を設置するだけなので、気軽に取り入れられます。
介護をされる人の部屋や玄関に人感送信機を取り付けておけば、人感送信機の前を通ったときに人の動きを感知して受信機が知らせてくれます。
大体の商品は家の中であればどこの部屋でも電波が届くようになっているため、寝室に受信機を置いておくことも可能です。
光や音で知らせてくれるので、安心して眠れるでしょう。
また高い位置に取り付ければ、介護をされる人はセンサーが付いていることに気付きません。
そのためストレスを感じることなく、いつも通りに生活ができます。

鍵を取り付ける

人感センサーだけでは不安なケースもあるでしょう。
その場合は鍵を取り付けると、確実に徘徊を防止できます。
鍵を取り付けることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、交通事故や迷子になる心配がなくなります。
そのため徘徊防止に役立つ鍵を取り付けることを考えてみましょう。
ただし一般的な鍵では、内側から簡単に開けられてしまいます。
内側から開けられないようにするためには、専用の鍵を取り付ける必要があります。

掛金錠

簡単に取り付けられるのが掛金錠です。
大掛かりな工事をする必要がないため、自分でもすぐに取り付けられます。
また小さい穴を何カ所か開けるだけで取り付けられるため、賃貸住宅でも安心です。
扉の外側に上下2カ所取り付ければ、勝手に外に出るのを防げるでしょう。
1つ数百円から数千円で購入できるため、2カ所に取り付けても負担は少ないです。
ただし狭い個室に鍵を付けるのは避けたほうが良いでしょう。
個室に取り付ける場合はあくまでも短時間でないと、介護をされる側の自由を奪うことになり兼ねません。
そのためリビングから玄関に行くまでの扉に付けるなどして、身体的自由を奪わないようにすることが大切です。

空転式サムターン

サムターンとは、玄関の扉の内側に付いているつまみのことです。
サムターンを捻ることで、内側から鍵を開閉できます。
徘徊防止専用の鍵の中には、通常のサムターンに後付けできるサムターンもあります。
外出用と在室用の2種類のモードがあり、内側からサムターンを捻って外出用のモードにすれば鍵を開けようとしても空回りしてドアが開かないようになります。
内側の鍵は介護者が持っておきましょう。
外側からは今までと同じように鍵を開閉できます。
空転式のサムターンも大掛かりな作業が必要ないため、取り入れやすいです。

脱着式サムターン

空転式のサムターンと同じように、従来のサムターンに後付けできるのが脱着式のサムターンです。
ただし台座を取り付けるための工事が必要になるケースもあります。
空転式のサムターンは内側から鍵を開けようとしても空回りするのが特徴ですが、脱着式はサムターン自体が取り外せます。
外したサムターンは介護者が持っておけば、介護される側が鍵を開けようとしても勝手に開けることはできません。
もし介護者が外出をするときも、取り外したサムターンを持って出かければ留守中に徘徊してしまう心配はありません。
注意点としては、サムターンを紛失しないことです。
もし紛失すると、外側からしか鍵を開閉できなくなります。

補助鍵

一般的な補助鍵は箱型で、玄関のドアに新しく取り付けます。
見た目は賃貸住宅などに取り付けられている鍵とほとんど変わりませんが、補助鍵は脱着式のサムターンと同じようにサムターンを取り外せるようになっています。
内側から鍵をかけた後にサムターンを外せば、鍵を開けることができません。
外したサムターンは介護をする側が持っておくか、介護をされる側に気付かれない場所に置いておきましょう。
外側からは通常通りに鍵を開閉できます。
内側から鍵を開けるときは、外したサムターンを差し込んで回せば解錠できます。
通常の鍵に加えて新しい鍵を取り付けることになるので、防犯性も高まるでしょう。
ただし玄関に穴を開ける必要があります。
そのため賃貸住宅にはあまり向いていません。

デジタルキー

デジタルキーを取り入れるのも良いでしょう。
設定した番号を押して解錠するため、番号を知られないようにすれば勝手にドアを開けられることはありません。
鍵をかけた後にサムターンを取り外せば、より強固に徘徊を予防できます。
電気式ではないため、取り付けも簡単です。
また取り付けられる扉の種類が多く、引き戸にも使用できます。
そのため他の鍵では対応できなかった古いドアや珍しいドアにも取り付けられる可能性が高いです。

リモコン式の鍵

ドアの内側であれば好きな場所に取り付けられるリモコン式の鍵もあります。
他の鍵よりも大きいですが、横向きでも縦向きでも取り付けられて便利です。
電池式のため工事の必要がなく粘着シートで簡単に取り付けられるため、賃貸住宅にも向いています。
持ち家の場合は、ネジで固定して強度を高めることも可能です。
リモコンを使って鍵を開閉するタイプの鍵は、リモコンを持っていなければドアを開けることができません。
またもしリモコンを見つけてドアを開けたとしても、ドアが開く際に音が鳴るようになっているためドアが開いたことに気付けるでしょう。

窓に取り付ける鍵

ドアだけでなく、窓にも徘徊防止に役立つ鍵を取り付ける必要があります。
ドアが開かなくても窓が開けば、窓から外に出てしまうからです。
人が出入りできそうな窓の全てに、専用の鍵を取り付けましょう。
一般的なのは鍵のつまみの部分に鍵穴が付いているタイプの鍵です。
専用の鍵を使わなければ鍵が開かないようになっています。
鍵をかけた後は介護者が鍵を保管しておけば、内側から窓を開けられることはありません。
またダイヤルロック式の鍵もあるため、使いやすいほうを選びましょう。
価格は大体2,000円台から5,000円台のため、気軽に設置できます。

サッシにはめ込むタイプの鍵

窓に取り付ける鍵よりも簡単に取り付けられるのが、サッシにはめ込むタイプの補助錠です。
取り付け方はいたって簡単で、サッシに鍵をはめ込んで幅を調整すれば完成です。
工具や面倒な作業は必要ないため、力の弱い方でも簡単に取り付けられます。
28mmから42mmの間で調整できる商品が多いため、ほとんどの家の窓に取り付けられるでしょう。
商品は100円台から販売しています。
ただし問題なのは、力のある男性は簡単にロックを解除できてしまう点です。
つまみを硬く閉めても、取り外されてしまう可能性があります。
そのため数個取り付けるか、他の鍵とセットで付けるのが望ましいです。

もしものために持たせておきたいGPS

グッズを使って対策をしても、365日絶対に徘徊を防止できるとは言い切れません。
例えば鍵を外出モードにするのを忘れたり、サムターンを取り外すのを忘れたりすることもあるでしょう。
ミスに気付いたときには既に徘徊をしている可能性もあります。
そのため万が一外に出てしまったときに安心できるグッズを取り入れることも検討してみましょう。
GPSを持たせれば、徘徊している人がどこにいるのかすぐに確認できます。
確認する際はスマートフォンの専用サイトやコールセンターで簡単に位置情報がわかるので便利です。
薄くて軽いGPSを選べば、こっそり服や靴にGPSを入れていても気付かれることはないでしょう。
レンタルが多いですが、レンタル料金は2,000円以内に収まることが多いです。

徘徊防止用の鍵を自分で取り付ける方法

徘徊防止用の鍵は、業者に取り付けてもらうのがおすすめです。
失敗が許されない上に、専門性が高い鍵が多いからです。
しかし鍵の種類によっては、自分で取り付けても失敗するリスクが少ない鍵もあります。
そのため自分で部品を購入して取り付けてみるのも良いでしょう。
ここでは比較的簡単に取り付けられる4種類の鍵の取り付け方を紹介していきます。

★空転式のサムターン
★デジタルキー
★リモコン式の鍵
★窓に取り付ける鍵

ただし元々付いている鍵のタイプによっては、自分で鍵を取り付けられないこともあります。
そのためサイズの確認が必要な場合は、鍵のサイズをしっかり確認することが大事です。

準備するもの

準備する道具は次の道具のみです。

★マイナスドライバー
★プラスドライバー
★キリ

キリはなくても取り付けられますが、新しくビスを打つ必要がある場合はキリがあるとスムーズに作業が進みます。
また外した部品をなくすことも考えられるため、使う道具や部品を置く場所を決めておくことをおすすめします。
ビスなどの細かい部品は専用のケースを用意しておき、そのケースの中に入れるようにするとなくすことはないでしょう。

鍵を購入する前に確認すること

空転式のサムターンを取り付ける場合は、次の点を確認する必要があります。

★メーカー名
★刻印
★シリンダーの形
★鍵の形
★サムターンの形
★ドアの厚み

一般的な鍵ならば、取り付けられることがほとんどです。
しかしシリンダーの形が小判型で鍵穴が縦長の場合は、自分では取り付けられないこともあります。
またサムターンをドアにくっつけているネジからネジまでの距離によっても、空転式のサムターンが取り付けられないこともあります。
そのため購入する前に上記の6点を必ず確認してから商品を購入しましょう。

空転式サムターンの取り付け方

空転式のサムターンの取り付け方を以下にまとめました。

★ドライバーを使ってドアの側面にある銀色のプレートを外す
★サムターン用のピンを抜く
★サムターンを外す
★空転式のサムターンを、サムターン側のデコボコと穴側のデコボコを合わせながら入れる
★サムターン用のピンを入れる
★側面の銀色のプレートをビスでとめる

一連の作業が終わったら、きちんと操作できるか確認してみましょう。
鍵を鍵穴に差し込み、右に90度回しましょう。
鍵を抜いてからサムターンを触ったときに、サムターンが空回りすれば成功です。

デジタルキーの取り付け方

デジタルキーの設置方法は簡単です。
以下で取り付け方を見ていきましょう。

★商品に付いている型紙を使って、取り付ける位置を決める
★ドアにビス用の穴を開ける
★ドアに鍵をビスで固定する
★ドア枠に受け座を取り付ける

はじめに型紙を使って、取り付ける位置を正確に決めることが大切です。
作業が終わったら暗証番号で解錠できるか、またつまみを回したり取り外せたりするかなどを確認しましょう。

リモコン式の鍵の取り付け方

リモコン式の鍵は作業工程が少なく穴を開けるなどの面倒な作業も必要ないので、数分で設置できます。
以下に取り付け方をまとめました。

★鍵を取り付ける場所を決める
★粘着シートを覆っているシールを剥がす
★ドアに鍵をくっつける

細かい作業が苦手な女性でも簡単に取り付けられるでしょう。
解錠する際の機械の動き方は、ドアのタイプによって様々です。
例えば一般的なドアのように前後に開閉したり、スライドしながら開閉したりなどです。
どのドアでもドアの上部に付ければ失敗することはないでしょう。

クレセント錠の取り付け方

クレセント錠はビスの中心からビスの中心までの長さや正面から見たときの幅、横から見たときの幅などを確認してから商品を購入する必要があります。
ピッタリ合うクレセント錠を見つけたら、次の手順で新しいクレセント錠を取り付けましょう。

★クレセント錠の上のネジを外す
★下のネジを緩める
★鍵の上の部分をスライドさせる
★新しいクレセント錠を上の部分にビスでとめる
★下のビスを外す
★新しいクレセント錠を下の部分にビスでとめる

クレセント錠を取り付けるときは、上のビスと下のビスを一緒に外さないようにしましょう。
一緒に外すと窓のサッシの裏板がずり落ちてしまいます。
上のビスが外れているときは下のビスは緩めている状態にしておくのがベストです。

サッシにはめ込むタイプの鍵の取り付け方

サッシにはめ込むタイプの鍵は、次のように数分で取り付けられます。
ただしベストなポジションが見つかるまでは、何度か鍵を置く場所を変えてみる必要があります。

★鍵をサッシのレールの部分に置く
★つまみを回して幅を調整する
★がっちりと固定させる

鍵を置く場所を変えれば、少し窓を開けて換気をすることも可能です。
2個から4個ほどの鍵を使えば、決めた位置以上に窓が開くのを防げます。
窓の上に接着テープで取り付ける鍵とセットで使うのも良いでしょう。
上の窓枠に鍵を取り付けた後に金具をスライドさせて山型にすれば、窓ががっちりとロックされます。

徘徊防止用の鍵はプロに依頼すれば安心

空転式のサムターンや窓に取り付ける鍵などは、自分でも取り付けられます。
しかし一般的な鍵よりも、サイズの計測が複雑です。
部品を交換することに慣れていない方は、交換が可能な鍵を見極めるのが難しく感じるでしょう。
また複雑な構造の鍵がほとんどなため、高い技術を持った職人に取り付けてもらったほうが正しく取り付けてもらえます。
もし業者に依頼する場合は、以下で紹介するいくつかのポイントを確認して業者を選びましょう。

優れた鍵業者の見極め方

鍵業者を選ぶ際は、次の点を確認しましょう。

★料金が明確か否か
★事前に見積もりをとってくれるか
★対応
★徘徊防止用の鍵の取り付け実績
★アフターサービス
★よくある質問がホームページに掲載されているか

業者のサイトを見たときに、鍵業者に依頼するのがはじめての方でもわかりやすい内容になっていなければなりません。
次の項目で詳細を説明していきます。

料金が明確か否か

多くの方が不安に感じるのが料金でしょう。
そのため目安の料金がわかりやすく記載されているところは安心感が持てます。
総費用だけを記載しているのではなく、費用の内訳も記載しているのが望ましいです。
そうすれば何にどれくらいの料金がかかるのかがよくわかります。
他の業者とも比較しやすいでしょう。
また一般的な鍵の料金だけではなく、徘徊防止用の鍵の料金も記載されているか確認しましょう。
特殊な鍵のため一般的な鍵よりも部品代や作業代が高額になるケースがほとんどです。
そのため一般的な鍵の料金で見積もりを出すと、予算オーバーになる可能性があります。

事前に見積もりを出してくれるか

気になる業者が見つかったら、電話やメールで業者に連絡をとることになります。
その際におおよその見積もりを出してくれることがほとんどです。
もし数千円からなどと安い金額だけを曖昧に伝えるのなら、避けたほうが良いかもしれません。
電話で見積もりをとるだけでは正確な料金がわからないので、業者に自宅に来てもらって見積もりをとってもらいましょう。
ほとんどの業者では自宅に来て見積もりをとってくれます。
実際に現場を見れば取り付けるのに相応しい鍵がわかるため、最適な鍵を提案してくれるでしょう。
より具体的な料金もわかります。
もし取り付ける鍵と料金に納得できれば、その日に鍵を交換することも可能です。

対応が丁寧か

業者に連絡をしたときの対応や、見積もりをとりに来てくれたときの対応も大切なポイントです。
一般的な言葉のやり取りが丁寧なだけでなく、依頼者側の質問に対して丁寧に答えてくれるかなどもよく確認しましょう。
徘徊防止のための鍵を取り付けようとしている場合、どうにかして徘徊を防ぎたいと切羽詰まっている方が多いです。
どのような鍵ならば本当に徘徊が防げるのかなど、聞きたいことはたくさんあるでしょう。
そのため様々な質問を投げかけても、丁寧に答えてくれる業者だと依頼者側は安心感を持てます。
見積もりをとりに来てくれた作業員も、依頼者側が希望する鍵をそのまま取り付けるだけではなく、その家に合った鍵を提案してくれたほうが頼りがいのある作業員だと感じるでしょう。

鍵の取り付け実績

一般的な鍵の取り付け実績だけでなく、徘徊防止用の鍵の取り付け実績があるか否かも確認することが大切です。
経験が豊富だと取り付ける時間が短かったり作業が丁寧だったりするだけでなく、様々な相談に乗ってもらえるからです。
次のような相談にも乗ってくれます。

★ドアに最適な鍵はどれか
★完璧に徘徊を防ぐためにはどこに鍵を取り付けたら良いか
★介護をされる側のストレスが少ないのはどの鍵か

業者のホームページを見れば、徘徊防止用の鍵の取り付けに慣れているか否かがある程度わかります。
また徘徊防止用の鍵に関する情報量などからも、徘徊防止用の鍵の取り付けに力を入れているか否かがわかるでしょう。

アフターサービスがあるか

アフターサービスがあるか否かも重要な判断ポイントです。
一般的な鍵よりも複雑な作りになっているからです。
鍵はネジのしめ方やピンの入れ方ひとつでも、鍵の使い心地や寿命が変わります。
そのため取り付けた後に不具合が起こることもあります。
その場合にもしアフターサービスがなければ、追加費用を払って修理してもらわなければなりません。
アフターサービスがあれば、無償でメンテナンスをしてもらえるので安心です。
大体数カ月の保証期間を設けているので、保証期間内であればすぐにメンテナンスをしてもらえます。
腕に自信がある証でもあるので、アフターサービス付きの業者を選びましょう。

よくある質問が掲載されているか

徘徊防止用の鍵の取り付けに慣れている業者のホームページには、複数の人から寄せられた質問がいくつも掲載されていることがあります。
つまりその業者で鍵を取り付けたい方や、取り付けたことがある方が多いということがわかります。
質問の内容は、料金に関することや取り付けるドアの種類など様々です。
多くの方が抱く質問が掲載されているので、連絡をする前に知りたいことをある程度把握できるでしょう。
また質問を見ることで同じ悩みを抱えている人が自分の他にもいるということを知れる他、自分では思いつかなかった疑問点なども知ることができます。

鍵業者に依頼するときに大切なこと

鍵業者に依頼をすると、自分で鍵の交換をするよりも費用がかかります。
そのため失敗はしたくないですよね。
またできることなら費用も抑えたいでしょう。
そのためには、以下の点を守ることが大切です。

★平日の日中に依頼する
★なるべく近くの鍵業者に依頼する
★相見積もりをとる

最低でも上記の3点を守れば、満足度の高い業者を選べるでしょう。
次の項目で一つ一つ詳しく解説していきます。

平日の日中に依頼する

鍵業者は24時間365日依頼できることも少なくありません。
早朝や夜中などに鍵が開けられないなどのトラブルが起こることが多いからです。
そのため24時間365日鍵の交換をできる業者に依頼すれば、土日でも早朝でも夜中でも徘徊防止用の鍵を取り付けてくれるでしょう。
しかし夜間に依頼すると、通常の料金の他に別途料金が発生することがほとんどです。
大体5,000円から8,000円の料金が発生します。
平日の日中に依頼をすれば、5,000円から8,000円の料金を節約できます。
そのためできるだけ平日の日中に依頼するようにしましょう。
鍵開けと違い緊急性は低いので、前もってしっかり計画を立てて早朝や夜間を避けて依頼することが大切です。

近くの鍵業者に依頼する

一般的に費用の中には交通費も含まれます。
交通費の相場は2,000円から8,000円です。
鍵業者によっては交通費の上限を設けていることもありますが、それでも家から遠い業者の場合は上限いっぱいの料金が発生してしまいます。
家の近くにある鍵業者なら、交通費を節約できます。
また見積もりをとってもらう際や修理が必要になったときも、すぐに駆け付けてくれるので便利です。
そのため近くにある鍵業者に依頼したほうがメリットは多いです。

相見積もりをとる

依頼した業者を見つけたとしても、はじめから1社だけで見積もりをとるのはおすすめできません。
1社だけでは、適正な料金か否かがわからないからです。
また作業内容の良し悪しも1社だけでは判断できません。
もしかしたら高い技術を手頃な料金で提供する、優れた鍵業者なのかもしれません。
しかし逆のパターンもあるため、必ず複数の業者で相見積もりをとりましょう。
3社から5社で相見積もりをとるのが一般的です。
複数の業者で見積もりをとれば料金や作業内容が比較できるので、自分たちに合った鍵業者を見つけやすいです。

料金の相場

徘徊防止用の鍵は、一般的な鍵と比較すると少し高めです。
以下で費用の内訳と一緒に紹介していきます。

費用の内訳
★作業代
★部品代
★交通費

作業代の相場
★10,000円から20,000円

部品代の相場
★20,000円から60,000円

交通費の相場
★2,000円から8,000円

一般的な鍵と比較して作業代が少し割高な傾向にあります。
費用には作業代と部品代、交通費が含まれることが一般的ということを把握しておくことが大切です。

作業までの流れ

実際に作業をお願いするときの流れを以下にまとめました。

★相見積もりをとる
★気に入った業者に連絡をする
★自宅で見積もりをとってもらう
★即日に作業をお願いするか否かを決める
★即日に作業をお願いする場合は、その旨を伝える
★きちんと作動するか確認してもらった後に料金を支払う
★後日作業をお願いする場合は作業の日時を決める

作業は大体数分から数十分で、鍵の種類によって異なります。
部品の説明や使い方のレクチャーなどもあるため、時間にはゆとりを持っておいたほうが良いです。

家族だけで24時間365日徘徊をしないように介護される側を見張るのは難しいです。
介護者のほうが疲労が蓄積してダウンしてしまうでしょう。
そのためデイサービスや地域にサポートしてもらったり、徘徊防止に役立つグッズを取り入れたりして、介護者の負担を少しでも減らすことが大切です。
徘徊防止用の鍵は少し特殊なので、なるべく業者に頼んだほうが安心して使い続けられます。
また徘徊防止用の鍵に関する様々な相談にも応じてくれることがほとんどです。
鍵の取り付けの技術が確かなだけでなく不安感も軽減できるなど、鍵業者に依頼するメリットは多いです。
まずは気になる複数の鍵業者で相見積もりをとりましょう。

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